カテゴリ:伊勢国の見どころ / 更新日付:2026/09/26 16:56 / 投稿日付:2026/09/26 16:56

伊勢国の探索第20回
【寺社編 】第1回
伊勢国一宮と伊勢神宮は何が違う?
椿大神社(鈴鹿市)
かつて三重県中北部は「伊勢国」と呼ばれていました。
このシリーズでは、伊勢国とその周辺に残る歴史・文化・寺社をご紹介します。
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所在地
三重県鈴鹿市山本町1871
鈴鹿山脈の入道ヶ岳山麓に鎮座する「椿大神社」。
地元では「椿さん」の愛称で親しまれ、全国で祀られる猿田彦大神の総本宮として信仰を集めています。
主祭神の猿田彦大神は、天孫降臨の際、瓊々杵尊の一行を高千穂へ導いたとされる神様。
この神話から「みちびきの祖神」と仰がれ、開運、交通安全、商売繁盛、土地・家屋の守護など、人生を良い方向へ導く神として信仰されています。
そして、椿大神社を紹介するうえで欠かせないのが「伊勢国一宮」という称号です。
では、伊勢国一宮の椿大神社と伊勢神宮は、何が違うのでしょうか。
「一宮」とは、かつて全国が令制国に分かれていた時代、その国で特に格式や信仰を集めた神社に与えられた呼び名です。
つまり「伊勢国一宮」とは、伊勢国を代表する神社の一つという意味。
伊勢神宮の一部という意味でも、伊勢神宮より上位という意味でもありません。
一方、一般に「伊勢神宮」と呼ばれる「神宮」は、天照大御神を祀る皇大神宮〈内宮〉と、豊受大御神を祀る豊受大神宮〈外宮〉を中心とした、125の宮社の総称です。
椿大神社は神宮の125社には含まれず、猿田彦大神を主祭神とする独立した神社です。
同じ伊勢国に鎮座していても、その成り立ちと信仰の中心は異なります。
なお、伊勢国一宮については時代や史料によって見解が分かれ、桑名市の多度大社も一宮とされています。
一宮は朝廷が全国一律に指定した制度ではないため、一つの国に複数の一宮が伝わる例もあります。
境内には、猿田彦大神の妻神であり、芸能や縁結びの神として信仰される天之鈿女命を祀る「椿岸神社」が鎮座。
そのそばには、願いをかなえると伝わる「かなえ滝」もあります。
また、松下幸之助が庭園とともに寄進した茶室「鈴松庵」では、杉の大木に囲まれた境内で抹茶を味わうことができます。
さらに、背後にそびえる入道ヶ岳の山頂には、椿大神社の奥宮が鎮座しています。
山そのものを神聖な場所として仰いできた信仰が、麓の社殿から山頂まで続いています。
【実際に行ってみて】
鈴鹿山脈の自然と一体になった境内全体が、厳かな空気を漂わせています。
うちの子が神社の神紋を見て某忍者漫画の登場人物【うちはイ◯チ】の『万華鏡写輪眼にそっくり!』と言っていました。
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これからも【寺社編】【城跡編】【絶景編】【グルメ編】【産業編】【土木・建築編】など、伊勢国とその周辺の魅力を発信していきます。
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